Translate

2011年11月28日月曜日

大阪府・市民は選挙で白紙委任状を橋下徹氏に渡したわけではない これからだ


 11月27日午後8時投票箱の蓋が閉められた途端に橋下・松井両氏の当選確実が出たのには驚いた。出口調査で圧倒的な優位が確認されたのだろう。翌日の新聞を見ると全行政区で両氏が1位を占めている。文字どうりの圧勝といえる。大阪府・市民が維新の会候補を支持したのは明らかであると認めざるをえない。

 前日の26日道頓堀で平松候補の演説を聞いた。多くの聴衆が集まっていた。そのまわりを歩行者が通り過ぎていく。少なくない人が「なんや橋下君と違うのか」といって通り過ぎていく。橋下氏の演説ならぜひ聞きたいというのである。テレビに度々露出する橋本氏の話術・勢いが府市民の支持を集めているのである。みんなが感じている閉塞状況をひょっとしたら打ち壊してくれるのではない思わせているようだ。28日朝のNHKテレビが橋下氏の演説が選挙の帰趨を決めたと報道した。当たっていると思う。

 橋下氏は民意は大阪都・教育基本条例。職員基本条例を支持したと言っているが本当だろうか。大阪都が実現すればなぜみんながハッピーになるのかは誰も知らない。教育基本条例を施行すればなぜ教育がよくなるか誰も知らない。一つ一つの課題の議論はこれからだ。府市民は白紙委任状を彼に渡したわけではない。

 たしかに橋下氏は08年知事選挙、11年の一斉地方選挙、そして今回のダブル選挙と3回勝利した。しかしこれからである。今回の選挙で反独裁の共同行動が前進したこの力は教育基本条例反対の運動につながっていく。そして大阪都構想では、維新の会は大阪府知事と大阪市長の座と大阪府会の過半数を握っているが、大阪市と堺市では少数与党である。とくに政令指定都市堺の市長は橋下氏と一線を画す立場をとっている。4回戦は堺の市長選挙である。06年に政令指定都市になったばかりの堺市をなぜ分割することが市民のためになるのか。二重行政の弊害が具体的にどこにあるのか。それを議論することになる。プロ野球の日本シリーズなら零勝三敗の剣が峰に立った状態だが、それからの逆転優勝の例もある。府知事選挙では維新は堺でも断トツの一位であったが、テーマが堺の解体分割と具体的になればそうはいかない。堺の町衆の底力を見せたい。




0 件のコメント:

コメントを投稿