橋下徹大阪市長がなぜ従来の「脱原発依存」の主張を変え、脱原発の主張をしているのか。
非常に興味がある。元々饒舌な橋下氏であるがこの点についてはいまだに語っていない。4月26日の朝日新聞朝刊は桜井林太郎記者の署名入りで「橋下氏の『脱原発』、関電や民主党への反発」の表題で記事を載せている。
記事はまず「もちろん、根っからの脱原発ではなく、当初は再稼働反対までは考えていなかった。」と、彼は脱原発でも再稼働反対でもなかったと指摘している。これは昨年3月以来の彼のブログを読んでも明らかだ。原発は当面必要で他のエネルギーの開発をすすめ原発への依存度を下げると主張していた。
それが現在のような再稼働反対・脱原発の主張をするようになったのは以下の理由だとしている。
1、電力問題は国政の問題で、一知事が口を出すなと関電が言ったことに反発した。
2、電力会社は既得権益の固まりだから嫌い。
3、脱原発は、橋下氏が掲げる地域主権の考えにも合う。
4、野田政権が原子力規制の「最高権威」ともいえる原子力安全委員会に安全性の意見を求める手続きをしなかった。
5、本当の狙いは(選挙に向けた)ポピュリズム的要素もある。
原発問題の本質とは無関係な理由ばかりだ。1、感情の問題。かつ地域主権の問題。2は新自由主義の考え方。3は地域主権。4は手続き問題。5は彼が脱原発を求める国民の意思の強さを読んだということ、言い換えれば国民が彼に脱原発を言わせたということだ。
彼はどんな手続きで国が決めるのか地方が決めるのかということを重視している。彼は以前、エネルギー問題は国政レベルの問題と言っていた。だから「手続きを踏めば、「『合格点じゃないけれども、ここまでの安全は確保している。あとは関西にこれだけの電気が足りないから、政治的決断をした』というならね、僕はそういった政治のあり方は是としますよ」(朝日)などと言えるのであろう。橋下氏には脱原発の確信などないから彼なりの詭弁でいつ方針転換するかもしれない。
記事はこう結んでいる。「今後もブレないで、訴え続けられるか。『豹変(ひょうへん)』すれば、今度は多くの人が橋下氏に失望すると思う。」
彼はどんな手続きで国が決めるのか地方が決めるのかということを重視している。彼は以前、エネルギー問題は国政レベルの問題と言っていた。だから「手続きを踏めば、「『合格点じゃないけれども、ここまでの安全は確保している。あとは関西にこれだけの電気が足りないから、政治的決断をした』というならね、僕はそういった政治のあり方は是としますよ」(朝日)などと言えるのであろう。橋下氏には脱原発の確信などないから彼なりの詭弁でいつ方針転換するかもしれない。
記事はこう結んでいる。「今後もブレないで、訴え続けられるか。『豹変(ひょうへん)』すれば、今度は多くの人が橋下氏に失望すると思う。」
橋下氏がどう主張しようとも、どう豹変しようとも、日本の脱原発を実現したいと考えている。日本が脱原発を実現することは世界史的意義のあることだ。だから脱原発の運動を盛り上げ、ポピュリスト橋下徹氏が「豹変」できない状況をつくりたい。彼が脱原発の主張を継続し、支持が伸びることになるとしても脱原発は実現したい。
しかし橋下氏の原発についての主張がどんなものであれ、彼の新自由主義的政策に反対する。私は橋下徹氏が支持を伸ばすことは望まないし絶対に阻止したいと考える。
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