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2012年4月30日月曜日

弾道ミサイル・核開発に対する二重基準を克服し、核廃絶を実現しよう


今月、北朝鮮・インド・パキスタンと弾道ミサイル実験が続き不安が高まっている。また北朝鮮、そしてイランが核実験を準備している。核戦争の危機を回避するために、核保有国がとる二重基準(=自分たちの核保有・弾道ミサイルの保有は認めるが他国の保有は認めない)を克服し核廃絶に向かう必要がある。

4月13日北朝鮮は「ロケット」発射実験をおこなった。これは北朝鮮のロケット・弾道ミサイル開発禁止を決議した国連安全保障理事会決議1874号(0912月)違反であり。東アジアの緊張を高めるものだ。各国各方面の批判が集中するのは当然である。

また419日インド、25日パキスタンが弾道ミサイル実験を行った。これに対してはアメリカ、日本をはじめどの国の政府も批判していない。両国は134各国が批准している「弾道ミサイルの拡散に立ち向かうためのハーグ行動規範」を批准していない。両国の弾道ミサイル実験はどの国際法・決議に違反するわけではない。しかし国際緊張をたかめたことは事実である。さらに両国は核拡散防止条約(NPT)にも加盟しておらず、NPTに反してイスラエルとともに核兵器を保有している。米英露仏中の核兵器国はこれを容認している。

北朝鮮の朝鮮中央通信はアメリカがインド・パキスタンに弾道ミサイル実験を容認したことを二重基準として批判した。北朝鮮が他国のミサイル実験を持ち出して、自国の行為を正当化するのは間違っている。どの国がおこなうのであれ弾道ミサイル実験さらに核開発は核戦争の危機を増大させる。非難されるべきものだ。

二重基準は破綻している。米英露仏中の核兵器国だけに核保有を認め他国には認めないというNPT体制は、インド・パキスタン・イスラエルの三国の核保有を認めた時点で破綻している。三国に続き北朝鮮・イランが核開発を進めていることにも有効な手が打てていない。このままでは核拡散はさらにすすむ。

今するべきことは破綻した二重基準を克服し、核廃絶に進むことである。北朝鮮の動向に不安を持ち、広島・長崎・福島を経験した日本こそその実現の先頭に立つべきである。日本政府はその立場を明確にして北朝鮮との交渉にあたるべきだ。

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