[リオデジャネイロ=時事]ワールドカップ準決勝、日本対ブラジル戦は0対1で日本が敗れました。日本チーム悲願のベスト4進出は実現しませんでした。エースストライカーの金本が代表チームを外されたため、日本チームの決定力不足を来たしました。それが敗北につながったのです。
5月20日のフランス戦では金本のハット・トリックがあり4対1で快勝しました。ところがゲーム直後の国歌演奏時、金本選手が「君が代」を歌っていない指摘がありました。「君が代斉唱法」違反だと金本選手を批判する声があがりました。21日のテレビのワイドニュースはこの話題でもちきりになりました。橋下首相は「代表選手が、日本国民の愛国心の象徴である君が代を歌わないことなどありえない」とコメントしました。翌22日、日本サッカー協会は自主的判断として「金本選手を代表から外す」と決定しました。
日本維新の会は4月の総選挙で大躍進し過半数を獲得しました。5月の特別国会で公務員とスポーツの日本代表選手に君が代の斉唱を義務付ける「君が代斉唱法」を上程・可決しました。橋下首相は「日本代表選手は国家を代表して大会に参加をするのだから、国歌斉唱は当然である。内心の自由とは関係ない」と述べました。
以前より金本選手が「君が代」を歌っていないとの噂がありました。25日ブラジル戦で金本選手の口元がテレビ映像で大写しになり、「やはり歌っていない」と各方面から指摘されたのです。
金本選手はこれまで「君が代」問題では発言を避けてきました。今回の代表外しの決定についても、「自分は日本で生まれ、日本が大好きです。日本代表チームを誰よりも大切に思っている」とだけコメントしました。
3万人のサポーターが日本チームの惜敗を横浜日産スタジアムで衛星中継を観戦していました。観客は試合終了後その場を立ち去らずカネモト・コールを続けました。サポーターの中にも「君が代」についての様々な意見があるでしょう。でも代表チームを愛し日本を愛する金本選手のこころを疑う人はいません。そしてみんな金本選手が好きなのです。
現在日本では不寛容・狭量な雰囲気が広がっています。それは国民の中に分裂をうんでいます。その傾向が続けばサッカーの敗北にとどまらず、日本の衰退を招くことになるでしょう。
これはフィクションです。特定の団体。個人をモデルにするものではありません。
現在日本では不寛容・狭量な雰囲気が広がっています。それは国民の中に分裂をうんでいます。その傾向が続けばサッカーの敗北にとどまらず、日本の衰退を招くことになるでしょう。
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