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2011年6月2日木曜日

東日本大震災を経験した日本がなぜ今、リニア中央新幹線をつくる必要があるのか

新聞報道によると、国土交通省は5月26日JR東海を建設・営業主体に東京・大阪間のリニア中央新幹線の建設を決めました。2027年に、東京 - 名古屋間を最速で40分で結ぶ予定です。東京都 - 大阪市の全線開業は2045年の予定で、東京 - 大阪間を67分で結ぶとされています。概算の建設費は9300億円(車両費を含み、利子を含まない)です。

東日本大震災に復興費用は、20兆円を超えると推計されています。その財源を捻出するために、今年度は公共事業費を5%カットしました。そして国家公務員給与を10%カットがすすめられています。さらに消費税値上げ、年金支給年限の引き上げ、医療費の窓口負担の引き上げ案が出されています。その時になぜ、復興費用の50%に及ぶ大型公共事業をする必要があるのか、私には理解できません。よく解らないままこれをすすめることは、日本国民の将来を誤らせることになると考えます。国民一人一人がよく考える必要があります。

リニア新幹線推進する日本政府は議論をすすめるために、国民に対して以下の点を説明してください。
1,リニア新幹線は採算がとれる事業なのか。波及効果としての、東海道新幹線・航空路線の採算への影響はどうなるのか。
2,リニア新幹線の日本経済への影響はどうなるのか。どんな効果が見込まれるのか。雇用を増やす効果はあるのか。
3,東京・大阪間2時間25分を1時間6分にすることが、日本人の生活と幸せにどのような意味があるのか。

我々の力には限りがあります。被災者支援に防災対策に国民福祉に費用をかけるべき課題は山積しています。なぜ今、リニア中央新幹線なのか良く考えてみる必要があります。津波の映像をみて流した涙が無駄にならないようにしなければなりません。

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