橋下氏は年金制度でも饒舌だ。なにを言っているか彼のツイッターから見てみよう。
まず彼は年金制度をリセットするという。どうリセットするのか。
「今まで払った分しか戻らないという形にリセット」(2012年02月02日)する。これまで「年金定期便」で将来の年金支給予定額の通知を受けていた。額が少ないので驚いていたが、それをチャラにするというのである。
「今まで払った分しか戻らないという形にリセット」(2012年02月02日)する。これまで「年金定期便」で将来の年金支給予定額の通知を受けていた。額が少ないので驚いていたが、それをチャラにするというのである。
さらに「今まで払った分」はもらえるのかというとそうではない。年金は払わないというリセットである。
「資産がある人には年金を支給しませんよという意味で掛け捨てなのである。」2012年02月19日(日)と言う。資産がある間は年金を支給しないと言うのである。「年金は、資産が形成出来なかった人のまさに保険です。」2012年02月16日(木)資産がなくなれば支給してやると言う。その支給が「今まで払った分」だけなのである。預金や家がある間は年金を支給しない。まずこれを現金化したり、資産を担保に借金して生活したりしろと言うのだ。これでは老後の所得補償としての年金制度ではなくなる。これは生活保護制度だ。
「資産がある人には年金を支給しませんよという意味で掛け捨てなのである。」2012年02月19日(日)と言う。資産がある間は年金を支給しないと言うのである。「年金は、資産が形成出来なかった人のまさに保険です。」2012年02月16日(木)資産がなくなれば支給してやると言う。その支給が「今まで払った分」だけなのである。預金や家がある間は年金を支給しない。まずこれを現金化したり、資産を担保に借金して生活したりしろと言うのだ。これでは老後の所得補償としての年金制度ではなくなる。これは生活保護制度だ。
また資産にたいする課税も強化するという。「お金を国民の中でくるくる回して、その過程で税金を頂く税制。金融資産を蓄えれば税金がかかるが使えば税金はかからない。」2012年01月03日(火)資産のある人は資産を公に把握されない闇の金融やタンス預金にまわすことになる。世界に誇る日本国民の預金額は激減するだろう。
これでは年金掛け金を払う人がなくなる。そこで「保険料は強制徴収(税化)と明記しています。」2012年02月16日(木)強制的に徴収することにしている。支給されない保険料徴収は、新たな増税と同じだ。
資産がなくなり年金受給資格ができた時の年金支給額は「今まで払った分」だけだ。高額所得や大企業のからの税から資金は想定されていない。所得の再分配機能を喪失している。またいくら支給されるか不明である。少なくとも、残っている資産の範囲で細々と生活している人の生計額以下にされるに違いない。
これで国民の生活の今や未来が明るくなるのだろうか。
老人は、資産があれば年金支給が打ち切られる。現金化できる資産で食いつなぐことになる。それが底をつけば不動産を担保に借金をすることになる。ある場合はせっかくの家を失うことになるかもしれない。生活保護受給者が増加するだろう。生活保護受給できなければ野垂れ死にすることになる。
若い世代への影響はどうであろう。親が大資産家であれば問題がないが、普通の資産がある親からの遺産はまったく期待できなくなる。親が老後の生活で使いつくしてしまう。逆に親への仕送りをする必要が出てくる。また若いころから強制的に年金料を支払っていても、資産がある間は年金がもらえないので自分の資産で生きていかなければならない。高齢になって働けなくなると収入がゼロになる。その状況で生きていく必要がある。何らかの事故的事態がおこってはじめて年金がもらえる。明るい老後を予想できる人はほとんどいない。
橋下徹氏の「掛け捨て年金制度」は年金制度をかたった新たな徴税制度にすぎない。彼は年金制度を完全に解体しようと提案している。
公的年金制度は20世紀の人類がつくりだした老年期の所得補償制度で基本的人権を保障する社会保障の重要な柱である。社会の富を独占する一握りの富裕層と大企業から富を99%の人へ再配分する制度だ。この制度を持続・改善するために社会の富の流れを変えなければならない。