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2012年2月12日日曜日

市長からの職員アンケートを受け取ってから、眠ることができません


私はこの数日眠れません。市長から職員アンケートを受け取ってから眠ることができません。

47歳、O市に務めて25年。教師の妻と高校生2年生の長男と中学1年生の長女がいます。まだ係長です。出世が遅いかもしれません。可もなく不可もなくこなしてきました。政治向きのことはあまり興味がなくこの前の選挙の時も傍観者で過ごしてきました。家では善き父、善き夫、職場では善き職員、善き同僚であることに満足してきました。

趣味は映画です。先日、「善き人」という映画を見ました。映画は1930年代のドイツ、人公は善き息子であり、善き家庭人であり、善き教師でした。戦友のユダヤ人の善き友でした。しかし、そんな主人公の書いた小説をヒトラーに気に入られたことから、ナチ党に入党せざるをえなくなります。生き延びるための他の選択肢がありませんでした。その後大切にしていたものをすべて失う姿が描かれていました。そんな不幸な時代を再現してはならないと思いました。

映画を見た翌日、市長名の「アンケート調査」を受け取ったのでショックは一層大きかったです。アンケートの前文には回答は業務命令であり、正確な回答がない場合は処分の対象だと書いています。「組合活動・政治活動・選挙活動をしたことがあるのか。活動を誘ったのはだれか」と聞いています。

私は組合活動も政治活動も関心がなく聞かれて困ることはしていません。もちろん法律違反はしていません。法律違反があれば法律で取り締まればいいと思います。個々の職員に誰に誘われたか名前を言うように促すアンケートにはびっくりしました。私の同僚には組合活動や政治活動に熱心な人がいます。考え方は違っても友人として付き合ってきました。その名前を書けというのです。市長もこのアンケートを作った特別顧問も法律家ですが、本当に憲法や法律に違反していないのでしょうか。

私は家族が大切です。仕事も好きです。今の生活も失いたくありません。でも友人の名前を書くことができません。アンケートに答えても、答えなくても大きな傷が残る気がします。どうしたらいいのでしょう。どうかわたしを助けてください。アンケートをやめさせてください。心地よい眠りを返してください。

日本国憲法第3章 国民の権利及び義務
19条 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。
28条 勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。
38条 何人も、自己に不利益な供述を強要されない。

Fictionです。特定の個人をモデルにしていません。

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