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2012年2月5日日曜日

日本が返還した朝鮮王室儀軌を観てきました


1112月日本から引き渡された朝鮮半島由来の「朝鮮王朝儀軌」など1200冊の古文書が韓国ソウルの国立古宮博物館で特別展示「還収朝鮮王室図書展」されているので観に行ってきた。展示は1227日から25日までだった。古文書が仁川空港に着いたのは126日であるから資料整理・研究をする余裕のない時期の展示である。まず国民に見せたいと言う韓国側の古文書の「還収」にたいする喜びがうかがわれる。



私が見学したのは24日土曜日で学生や親子づれが多かった。待ち時間なく入場できる程度の賑わいであった。展示の書籍は、朝鮮王朝時代の儀式の記録だ。絵が多用され芸術品としても素晴らしいものだ。

天皇に対する「贈り物」であったが韓国の要請を受け「引き渡した」というのが日本政府の見解だ。韓国併合の1年前1909年に伊藤博文が持ち出し皇室に保管されていたものだ。それぞれの国の歴史に深くかかわる美術品・歴史的資料・古文書などは正当な商取引や自由な意思の基づく贈答品を除きその国にあるのが望ましい。以前大英博物館に行ったことがあるが、そこにエジプトのミイラやスフィンクスなどが展示されていたのを、見て驚き胸が痛んだ。大英帝国の「戦利品」の展示場の印象をうけた。このような展示をみてその物品に関係する国民はどのように思うのだろうか。返還の計画があるとは聞いたことがない。

 歴史認識についての議論が続いている。朝鮮王室儀軌の「引き渡し」は日本政府の過去の韓国に対する植民地支配についての反省を明らかにする行為の重要な一つになったと考える。返還してよかったと思う。19世紀20世紀と続いた帝国主義的植民地支配の歴史にかかわったすべての国がその歴史についての認識を明らかにし、反省を明確にするとともに「戦利品」を返還することが必要だ。21世紀を平和で公正な時代にするためにもどうしても必要なことだ。

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