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2011年1月24日月曜日

間寛平に盛大なる拍手を

1月21日間寛平は大阪にゴールした。地球一周4万1000キロをマラソンとヨットで766日かけて走破した。ゴールの模様を中継したテレビの特別番組の視聴率はビデオリサーチによると関西地区が21.7%、関東地区が11.3%だった。AFP通信は“Japan comedian nears end of 'Earth Marathon'”の記事を全世界に配信した。

寛平は大きな歓声に感謝しながら彼ならでは「アメマー」などの意味不明のギャグを飛ばし、翌日の昼から徹夜の仕事に入っている。常識では考えられない行動である。旬なうちに売っておこうという吉本興業の商魂にも驚かされる。「目立ちたい」からアースマラソンに挑戦したと言う寛平であるから、走っている時もゴールしてからもずっとタレント間寛平であるのだろう。

彼がコメディアンかどうかとは関係なく、一人の人間が走って世界一周したという快挙を心から賞賛したいと思う。私は正月に日本入りして以降、日本中に声援がうずまき、ゴールの翌日は各新聞の一面を飾り総理大臣談話がでると思っていた。でも実際は彼の快挙は芸能ニュース的にしか扱われていない。芸能人の売名や話題作りと同じにしてはいけない。いささか残念である。

彼の成功は、1902年にリンドバーグの大西洋横断や昨年のハヤブサの帰還に匹敵する。たしかに科学技術や産業の進歩には無関係だ。しかし、平和でさえあれば東に向かい続ければ西から帰って来られることを事実でしめした。人間は微力だが無力ではない、世界は一つであるという証明になった。これは人類の文化にとっては大きな貢献である。

時間が経てば彼の業績の評価は確定するだろう。コメディアンであること、スポンサーがついていた事などに幻惑されず評価していただきたい。私としては、国民栄誉賞はもとよりノーベル平和賞に相当すると思っている。間寛平に盛大なる拍手を。
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