大阪市内で開かれた集会に参加した。参加者が非常に多く通路に座り込む人、会場外のエントランスホールで聴く人が沢山おられた。教師の人が多いような気がした。若い人もたくさん参加していた。「今度は頑張るぞ」という感じの元気な人が多かった。私は教師の方をたくさん診察している。私の患者さんには子供は大好きだがストレスいっぱいで疲れ果てたという方が少なくない。でも元気な人も疲れた人も、今回の「教育基本条例案」「職員基本条例案」はおかしいと思っている。
「教育基本条例案」「職員基本条例案」は簡単に言えばこういうものである。知事は選挙で「民」に選ばれた。だから教育委員会も教師も府の職員も「民」に選ばれた知事の命令に従って動け。命令に従わないものは解雇する。学校は競争しろ、競争に負けた学校はつぶす。
この「条例案」に非常な違和感を感じる。たしかに知事も府会議員も選挙で府民に選ばれた。しかし選挙では、任期中の全ての政策が明らかにされ、そのすべてに選挙民が賛成して投票できるわけではない。それどころか一つのキャッチフレーズが投票結果を左右されることが多い。ましてや選挙が終わると民主党政権に見られるようにマニフェストが完全に投げ捨てられることも起こっている。それが現行の民主主義の実態である。だから選挙よって民の信託を受けた自分(達)に、すべてのものは従う義務があると言うような振る舞いするのは間違いだ。それではまるで王権神授説ならぬ、王権民授説を主張するようなものだ。選挙で選ばれた知事や府議会の多数派は皇帝でもなければ、支配階級でもない。特に教育を知事や議員が支配してはならない。
公務員が従う義務のあるものは日本国憲法である。憲法に反する命令に従う義務はない。教育と教師は憲法と教育基本法に従うべきであり、その他の不当な支配に従う必要はない。
橋下知事の考え方は尋常でない。危険だ。「教育とは2万%強制です」(6月12日ツイッター)「起立しない教員は意地でもやめさせる」(5月17日記者会見)「今の日本に必要なのは独裁」(6月30日パーティにて)
府民の不満を受けて知事に選ばれた橋下氏であるが、勝ち組の匂いぷんぷんの強者のチャンピオンである。教師と府職員をしもべにすることを手始めに、ゆくゆくは「皇帝」になることを夢想している。感性を研ぎ澄まし、「皇帝」を拒否しよう。
橋下知事の自己責任論
橋下知事の福祉医療制度改悪に反対します
橋下知事の高支持率と在阪マスコミ
大阪府庁はWTC移転では防災拠点としての役割ははたせなくなる
大阪府庁のWTC移転を熱望する橋下知事への提案
サッカー日本代表「君が代」に敗れる
http://heiwayutaka.blogspot.com/2011/05/blog-post_26.html
http://heiwayutaka.blogspot.com/2011/08/wtc.html
こんにちは。
返信削除昨夜、私の夫もその集会に参加しました(夫が夜出るということは私が子ども担当デス)。すごい人出やったそうですね。
ホント、橋下氏には危機感を感じます。内輪の話で終わらせないで、この危険を多くの人に知らせて、運動にしていきたいですね。
ご一緒に、がんばりましょ~!!