読売新聞の調査によると就任一年の橋下知事を「支持する」とした回答は82・3%で、「支持しない」の9・5%を大きく上回っています。
「政党支持別にみると、全体の4割強を占める無党派層で79%となり、府議会で知事与党の自民支持層は92%、公明支持層も9割近い。野党も民主支持層が83%で、共産支持層も5割が支持した。」とのことです。
01年5月に発足した小泉内閣が9カ月目の02年1月まで70%から80%の支持率を確保していたことに並ぶ結果です。
読売は支持理由(複数回答)では「指導力がある」(59%)が最も高かったとしています。
同様の調査を行った毎日は、支持する理由を「『政策に期待できるから』が38%で、『発言が分かりやすいから』も30%を占めた。」と報道している。
橋下知事は、小泉内閣の初期に匹敵する支持があります。
政党として明確に橋下知事に反対している共産党の支持者でもかなりの人が支持しています。
つまり小泉構造改革による格差と貧困の現実に反対し変革を期待する人たちを含めて橋下知事知事を支持しているのです。
その理由が「指導力」・「政策」・「発言がわかりやすい。」です。
小泉元首相と橋下知事の手法は非常に似ています。
マスコミ目線の発言、「行財政構造改革」と「財政再建」、「自民党をぶっつぶす」と「霞ヶ関をつぶす」等々。
二番煎じでもここまでやれるということです。
橋本知事の財政再建が実行されれば府民の府民のいのちとくらしは脅かされ、支持が下落することは明らかです。
小泉内閣の高支持率の帰結が現在の麻生内閣の超低支持率であることをみればわかります。
しかし府民に大きな被害が出てからでは遅すぎます。
多様な意見が存在するはずの民主主義の世の中で80%超の支持はある種の「でっち上げ」ではないかと思います。
大政翼賛会的不健全さを感じます。
何らかの世論操作がなければ実現しません。
橋下知事の高支持率をつくっている大きな要因は、テレビをはじめとする在阪マスコミの橋本知事応援の大合唱です。
この間の知事就任1周年のワイドショーの過熱ぶりをみても明らかです。
批判的検証の報道は一つもありませんでした。
これも小泉内閣時代に似ています。
現在、全国レベルではマスコミは「派遣村」報道に見られるように構造改革の犠牲者の姿を報道し、セーフティネット」崩壊した日本の告発をしてます。
しかし在阪のマスコミは橋本知事を礼賛一辺倒の報道をしています。
マスコミの批判精神はどこに行ったのでしょうか。
府民は現状の変革を求めています。問題は誰のためにどう変えるかです。
「格差と貧困」に苦しむ大阪府民に橋下改革を実行すればどうなるのかを深めた報道をする時です。
今こそマスコミの見識が問われています。
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