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2011年8月26日金曜日

停電を回避して猛暑を乗り切った日本国民に喝采を 原発ゼロは実現可能、あと15基だ

今日の最高気温は33℃、最低気温は26℃だ。まだ暑いと言っても、夏は峠を越えた。外来で熱中症、脱水症の人にする点滴の数もだいぶ減ってきた。「少し食べられるようになりました」そう言われる患者さんが増えてきた。クマゼミの声が聞こえなくなり、空には筋雲が見えるようになってきた。「なんとか夏を乗り越えましたね」と、患者さんとお互いの無事を喜ぶ言葉を交わせるようになった。まるで厳しい戦いをともに戦った戦友のようだ。

今年の夏はいつもの夏と違う。福島原発事故の影響で、国内の原発54基(4884.7kWh)のうち、大震災で停止中の14基と点検・故障で停止中の25基合計39基が停止中。稼働している原発は15基(1374.9kWh)という状態で今年の夏を迎えた。このままでは電力不足で停電するぞとの「脅かし」の中、多くの人が「でも原発は嫌だ」との思いで精一杯節電をしながら過ごした夏だった。電力会社の電気予報を毎日チェックしながら過ごした夏だった。クーラーを28℃に設定し、こまめにスイッチを切り、パソコンは省電力設定にした。高校野球は早朝から試合開始した。その結果、日本中電力不足での停電が一か所もなく夏を越そうとしている。「よくやった。Good job!」と声を掛け合いたい。日本人全体が停電を回避するという目標に取り組んで目標をクリアした大きな成功だと思う。日本人全体に国民栄誉賞を贈っていいほどの歴史に残る業績だ。お互いに褒めあいたい。

この夏は脱原発の緒戦に勝利した。いよいよ、あと15基(1374.9kWh)分だ。節電は知恵を出せばまだまだできる。電力会社の潜在発電能力の発揮と各事業所にある自家発電能力の活用も大切だ。そして代替エネルギーの開発だ。日本国内の風力発電で原発25基分以上、地熱発電で原発20基分の発電能力があると試算されている。太陽光・バイオマス発電の潜在能力も高い。自然エネルギーへの転換を着実に進める必要がある。

次の電力消費のピークは冬の2月ごろだそうだ。原発をこれ以上止めると電力不足になるぞとの脅しに負けず心を一つにして11年‐12年冬を乗り越えよう。必ずできる。原発ゼロYes we can!

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