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2011年8月12日金曜日

アナログ放送終了から20日 町には依然“砂嵐”が吹きすさんでいる

依然砂嵐
テレビの上にチューナーがある
812日午後、今日も訪問診療だ。今日の最高気温は34度。気象台の風とおしのいい百葉箱の中の気温が34度。アスファルトの道路はそれより34度高い。暑いと口にするのも嫌になるぐらいだ。

小林さん昨日は熱が出て、臨時の往診で点滴をした。今日はだいぶ元気で、トイレまで歩けるようになっていた。今日は点滴なしで行くことにした。たまたま娘さんが来られていたのでテレビはどうなりましたと聞いてみた。チューナーは電器屋さんがつけてくれたが、チューナーとテレビの両方のスイッチを入れてテレビを見る操作ができない。それでテレビは見られないままとのこと。

認知機能に問題がある人が新しい機器の操作を学習することは難しい。

安井さん。今日もラジオをかけていた。先週、チューナーが宅急便で届いているのを知っているので、「電器屋さんがチューナーをつけてくれましたか」と聞いてみた。「ダメなんです。電器屋さんが来て、器具をつけてくれたが映らないです。テレビが壊れているのでしょう。」と言われる。地デジ移行までは、立派に映っていたテレビなので、それが故障したとは考えにくい。テレビの上を見ると、チューナーがケーブルで接続されていた。テレビとチューナーのコンセントを差し込んで、スイッチを入れたが「砂嵐」だ。私もチュナーの操作がわからないのが、いろいろしてみた。でもテレビは見られなかった。

この二人のところにも遅ればせながらチューナーが届いた。たしかに地デジ対応は少しずつ進んでいるようだ。でもこの二人のようにチューナーが使いこなせていないところが多いのではないか。税金を使ってチューナーを配布してもこのままではムダ金だ。

貧困・独居・認知機能低下この三つがある人のへのきめ細かい援助が必要だ。マスコミはどうしているのだ。地デジ移行直後は新聞が少し報道したが、それ以降ご無沙汰だ。テレビは地デジ難民という言葉は放送禁止用語と考えているのか。まったく報道しない。

依然地デジ難民は“砂嵐”の中を放浪している。

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