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2009年10月17日土曜日

自らを殺したくないものは来たれ

今は理不尽な世の中です。病気になったり事故を起こしたりすると、収入をうしない路頭に迷う可能性があります。安心できる老後の生活設計なんか、紙の上にも書くことができません。こんな世の中を続けさせているのは、こん棒や銃剣といったむき出しの暴力ではありません。私たちに植えつけられた「自分だけはうまくやれるのではないか」という勝ち組幻想と、「みんな自分のせいだ」という自己責任論の呪縛です。でも目の前で困難に陥った多くの方をみている私たちは「自分はこうはならない」「これはあなたのせいだ」とは考えらえません。そして自己責任論のいきつくところは自殺です。毎日100人近い人が自殺しているのが今の日本、誰でも自殺者3万人のプラス1になる可能性があります。
こんな世の中は間違っている。幻想と呪縛を打ち破ろう。不幸は自分のせいではない、幸せは自分だけ確保することはできない。みんなが幸せになる世の中をつくりたい。小林多喜二は「殺されたくないものは来たれ」(蟹工船)と書きました。いま私たちは「自らを殺したくないものは来たれ」と叫びたい。

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