産経新聞は08年12月17日「南京大虐殺記念館、信憑性乏しい写真3枚を撤去」と報道した。
それに対し侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館(南京大虐殺記念館)は「昨年(注07年)12月13日の新館拡張後、写真の入れ替えは1枚もない。産経新聞が下心をもって事実を捏造し、本館の名誉を毀損したことに、強烈な抗議を表明す!」との声明を出した。
今度はこれに対し産経新聞が見解を表明する番である。
「中国・南京市にある南京大虐殺記念館が、信憑(しんぴょう)性が乏しいと指摘されていた写真3枚の展示を取りやめたことが17日、政府関係者の話で明らかになった。」(産経新聞)「中国が同館の展示について“是正 ”に応じたのは初めて。ただ、30万人という犠牲者数の掲示や“百人斬(ぎ)り”など事実関係の疑わしい展示多数はそのままになっている。」(産経新聞)
「南京大虐殺記念館の朱成山館長は、この件について次のように述べた。(中略)新館にこれら3枚の写真を陳列したことはそもそもなく、オープンから1年経っても1枚の写真も入れ替えておらず、日本外務省からの通知を理由に写真を撤去したような事実は全くない。新館に陳列している3500枚の写真は中国社会科学院、江蘇省社会科学院、北京大学、南京大学、南京師範大学などの学術機関の数十人の専門家が繰り返し論証し、日本側の専門家にも1枚1枚考証してもらったもので、どの写真も歴史の事実に符合する。」(人民網日本語版08年12月23日)
お互いに事実を確認しながら共通の認識をつくることが大切である。今度は産経新聞が事実を提起し反論しなければならない。出来なければ誤報として訂正記事を潔く出すべきである。
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