庭にメジロが来るのを楽しみにしている。
みかんを半分に切って枝にさしておくとメジロが食べに来る。
ガラス戸越しに見ているとかわいい目をしたメジロがやって来る。
数羽一緒に来ることもある。
写真を撮ろうと戸をあけるとたちまち逃げてしまう。
時にはおおきな体の、魚のような尾をもつヒヨドリもやってくる。
ヒヨドリを見つけると、思わず「あっ、ヒヨだ」と追い払ってしまう。
見た目でこんなに差別されるヒヨドリもかわいそうだ。
ふだん昼間は家にいないので鳥の姿を見ることはできない。
でもみかんの食べカスを見ると誰が来たかわかる。
みかんの房をきれいに残して実だけをくりぬいていると「メジロが来たんだな」と思う。
外側の皮だけが残っていると、「あっ、ヒヨか」と思う。
鳥によって食べ方がずいぶん違うものだ。
17年間飼っていた犬が去年の暮に亡くなった。
まだ小屋はそのまま置いている。
どうしているのかと小屋のなかをのぞき込んでしまう時もある。
いまでも小屋から出てきそうな気がする。
その小屋のそばの木にみかんをつけている。
メジロであれヒヨであれ、私を待ってくれているものがいることはうれしいことだ。
今日もまたミカンをつけよう。
おいしいミカンだよ。
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